PR
Samsungから登場した「Galaxy Tab S10 Lite」。 10.9インチの高解像度ディスプレイ(2112×1320)にExynos 1380を搭載し、リフレッシュレート90Hzに対応したミドルレンジタブレットです。
単純な処理性能ではXiaomi Pad 7などのライバルが強力ですが、本機にはハイエンド譲りの「Sペン」という最大の武器があります。
この記事では実機を使用し、スペック数値だけでは分からない、Sペンの書き心地や操作感を徹底検証。処理性能よりも書くことを重視するユーザーにとって、選ぶ価値がある一台なのかを確認できます。
Galaxy Tab S10 Liteのスペック
| メーカー | Samsung |
| 本体サイズ(mm) | 254.3 × 165.8 × 6.6 |
| 重量 | 524g |
| ディスプレイサイズ | 10.9インチ |
| ディスプレイ解像度 | 2112×1320 (WUXGA+) |
| リフレッシュレート | 最大90Hz |
| SoC | Exynos1380 |
| メモリ・ストレージ | 6GB+128GB/8GB+256GB |
| SDカード | MicroSD (最大 2TB) に対応 |
| バッテリー | 8,000mAh |
| OS | Android 15.0 (対応OS) |
| OSのアップグレード | 対応OSのアップグレードは最大7世代分 セキュリティアップデートはグローバル公開日から7年間 (2032年8月31日まで) |
| カメラ | アウト(リア) 8MP イン(フロント) 5MP |
| Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac/ax 2.4GHz+5GHz, HE80, MIMO, 1024-QAM / Wi-Fi ダイレクト対応 |
| Widevine | L1 (Netflix L1) |
| GPS | GPS, Glonass, Beidou, Galileo, QZSS |
| その他 | Bluetooth v5.3 Sペン付き(同梱) Galaxy AI対応 |
Galaxy Tab S10 Liteの外観、同梱物レビュー
外観などのレビューをしていきます。特に同梱物は公式に載ってないことも多いので参考にしてください。
外観
外観、重量を画像付きで紹介していきます。ボタン配置や大きさなど参考にしてください。
正面・背面

ディスプレイサイズは10.9インチで非常に使いやすいサイズです。ベゼルは太くも細くもなく標準的なものになっています。

アウトカメラはGalaxyシリーズらしく、レンズや張り出しの小さいものとなっています。最近では少なくなり始めたアンテナラインが背面から確認可能です。
側面

電源ボタンとボリュームボタンが横並びの配置。Galaxy Tab S11と配置が逆になっていて、電源ボタンが外側になっています。SDカードが使用可能でカードスロットがあります。
重量

公称値は524gで実測値524gと公称値ピッタリ。
| 機種名 | 重量(実測値) |
| Galaxy Tab S10 Lite | 524g(10.9インチ) |
| Redmi Pad 2 | 517g(11インチ) |
| Galaxy Tab S11 | 468g(11インチ) |
この価格帯の11インチ前後のタブレットの重量はだいたい同じくらいの重量です。ハイエンドのGalaxy Tab S11の軽さが目立っています。

Sペンは7gと非常に軽くなっています。
付属品

同梱されていた付属品について解説していきます。
付属品・同梱充電器

ケーブルは入っていますが、充電器は入っていません。最近のSamsungやAppleに多いのですが、ここらへんはちょっと不親切に感じます。
フィルムチェック
フィルムは貼り付けてありません。フィルムが必要なら別途購入をする必要があります。
傷の防止にはフィルムが効果的ですが、落下時はかなりのダメージがあります。 修理費が高額になりがちなので、ケースやモバイル保険、少々高額でもいいならGalaxy Careをお守り代わりにしておくと安心です。
Galaxy Tab S10 Liteの性能レビュー
| ディスプレイ品質 | 2112×1320 |
| リフレッシュレート | 最大90Hz |
| AnTuTuベンチマーク | 599,845 |
| PCMark for Android | 12,273 |
| Geekbench6 | シングル 1,016 マルチ 2,977 |
| AnTuTuストレージテスト | 計測中 |
| ブラウジング | 普通 |
| バッテリー性能 | 最低輝度 16時間46分 最高輝度 5時間59分 |
| 充電性能 (UGREEN100W充電器使用時) | 25W |
| 音量・音質 | よい |
ディスプレイ解像度・色合い

Galaxy Tab S10 Liteのディスプレイは非常にきれいです。ディスプレイの解像度は2112×1320ピクセルというFHD以上の解像度になっています。

Xiaomi Pad 7 Proとの比較画像ですが、Xiaomi Pad 7とは価格が近いので参考になるのではないでしょうか。
Xiaomi Pad 7の性能については、レビュー記事を参考にしてください。
→Xiaomi Pad 7実機レビュー
解像度の詳しい解説はこちら。
→【初心者必見】解像度の用途別の選び方を簡単に解説!
リフレッシュレート

リフレッシュレートは90Hz。90Hzもあれば体感でかなりの違いが感じられます。120Hz以上の機種と比べたらぬるぬる感は少ないですが、かなりスムーズに感じるのに消費電力も抑えられる、いいとこどりのリフレッシュレートになります。
リフレッシュレートの解説はこちら
→【初心者向け】タブレット端末のリフレッシュレートを簡単に解説!
SoC性能・ベンチマークテスト
このテストでは、SoC(システム・オン・チップ)の性能を評価します。

SoCはExynos1380を採用しており、各種ベンチマークの結果は上記の結果になりました。
| 機種名(SoC) | AnTuTu | PCMark | Geek6 |
| Galaxy Tab S10 Lite (Exynos1380) | 599,845 (V10.5.2) | 12,273 | シングル 1,016 マルチ 2,977 |
| Redmi Pad 2 Pro (Snapdragon 7s Gen 4) | 708,270 (V10.5.2) | 13,613 | シングル 1,226 マルチ 3,251 |
| POCO Pad (Snapdragon7s Gen 2) | 597,861 (V10.5.2) | 12,624 | シングル 1,035 マルチ 3,027 |
| Redmi Pad 2 (Helio G100-Ultra) | 393,612 (V10.5.1) | 9,680 | シングル 723 マルチ 1,853 |
v10で59万点の結果になり、v11は相変わらず最後まで走らない状態になっています。以下に過去の結果の一部を掲載するので参考にしてください。
ベンチマークはあくまでスコア化したものなので、実際の操作感は「ブラウジングレビュー」や「ゲームテスト」のセクションで解説しています。
SoC(システム・オン・チップ)ってなに?
SoCはタブレットやスマートフォンの「頭脳」であり、計算を担うCPUと映像を処理するGPU、通信機能などを1つのチップに集約したものです。このチップ一つで、端末のあらゆる性能がほぼ決まります。
SoCの解説記事はこちら
→SoCとは?タブレットとスマートフォンの性能を支えるチップを解説!
ストレージテスト
AnTuTuのストレージテストで計測していきます。

上記の結果となりました。比較しやすいよう過去のスコアの一部を以下に掲載します。
| 機種名 | スコア | Sequence Read | Sequence Write | RandomAccess |
| Galaxy Tab S10 Lite | 38,393 | 532.3MB/s | 504.0MB/s | 304.0MB/s 224.0MB/s |
| Redmi Pad 2 Pro | 67,437 | 1075.5MB/s | 824.2MB/s | 394.3MB/s 453.0MB/s |
| POCO Pad | 109,717 | 910.0MB/s | 898.7MB/s | 744.0MB/s 856.0MB/s |
このスコアは高いほど優秀ですが、普段使いで体感しにくいところになります。
ストレージの性能を3つのテストで測定
Sequence Read:連続したデータを読み込む速度を測定します。
Sequence Write:連続したデータを書き込む速度を測定します。
Random Access:ランダムな場所からデータを読み取る速度を測定します。
ブラウジングレビュー
ブラウザアプリのChromeを使い操作感、表示速度などのレビューをします。

10.9インチの大きくきれいな画面。そして90Hzのリフレッシュレートで快適です。画像の読み込みが多いと重い感じはありますが、十分快適なブラウジングができます。
リフレッシュレートの解説はこちら
→【初心者向け】タブレット端末のリフレッシュレートを簡単に解説!
バッテリー耐久テスト
PCMark for Androidというアプリを使い、100%→20%になるまでの時間を最高輝度と最低輝度で計測します。

【比較表】
充電性能テスト・充電時間テスト
AnTuTuベンチマークアプリで計測。市販品での結果が気になりますので、充電器とケーブルにUGREEN NexodeX 100WとUGREEN 100W/5Aを使用して計測します。
充電性能テスト

計測した結果は約26Wでした。充電器を購入するときはこの充電性能以上のものを購入しましょう。
充電時間テスト
AnTuTuで充電時間の測定をします。

11%→99%までの計測で89分でした。とても短い時間で充電が可能です。
| 機種名(SoC) | バッテリー変動量 | 充電時間 |
| Galaxy Tab S10 Lite | 11%→100% | 89分 |
| Xiaomi Pad 7 | 3%→100% | 95分 |
かなり短い時間で充電できていることがわかります。
Widevineチェック
WidevineはDRM InfoとNetflixの再生管理画面でチェックをします。

DRM InfoのSecurity LevelがL1、Netflixのデジタル著作権管理画面でもWidevine L1となっています。これならアマゾンプライムビデオやNetflixの高画質再生が可能です。
| YouTube | 高画質 |
| アマゾンプライムビデオ | 高画質 |
| Netflix | 高画質 |
再生品質をまとめると、上記の表の結果になりました。Netflixの高画質にまで対応しているので、スマホなどのようにあたり前に高画質再生できるので安心です。
最近はWidevine L3のタブレットは珍しくなっていますが、今でもまれに見かけます。レビューしている範囲ではXiaomiのタブレットは、全てWidevine L1なので安心です。
- Widevine L1とL3の違い
- Widevine L1に対応しているとNetflix等、特定の動画配信サービスで高画質(HD)再生ができ、Widevine L3に対応しているとそれらの動画配信サービスで低画質(SD)再生しかできません。YouTubeはWidevine L3でも高画質(HD)再生が可能です。
Widevineの概念について詳しくはこちら。
→【初心者向け】Widevineを簡単に解説!
タブレット、外で使ってる?
外出先でタブレットを使うなら、モバイルルーターがあると便利。
中でも「UQ WiMAX」は、5G対応の高速通信と安定した回線品質が魅力。動画視聴やWeb会議も快適なので、通信速度を重視する方におすすめです。
詳しくは以下の実機レビューや比較記事をご覧ください。
→ UQ WiMAX+5Gの実機レビュー
→WiMAXのキャッシュバック金額がお得なプロバイダー5選
最新端末27,720円が5,940円に!
Galaxy Tab S10 Liteのゲームテスト
原神のテストになります。Galaxy Tab S10 Liteの実力を確認します。
原神

デフォルトの設定画面は「最低」です。

さすがにカクカクな動き。できないわけではありませんが、このスペックでは原神のプレイは厳しいです。もう少し軽いゲームなら問題はないと感じます。
Galaxy Tab S10 Liteのライバル比較
| メーカー 機種名 | 画面サイズ 解像度 | 重量 サイズ(㎜) | SoC (AnTuTuスコア) | リフレッシュレート | こんな人におすすめ |
![]() Xiaomi Pad 7 | 11.2インチ 3200×2136 | 500g 251.2×173.4×6.18 | Snapdragon 7+ Gen 3 (1,343,095) | 最大144Hz | もはやハイエンドレベル。タブレットにでも快適な動作が欲しい方に。 |
Redmi Pad 2 Pro | 12.1インチ 2560×1600 | 610g 280.0 x 182.0 x 8.0 | Snapdragon 7s Gen 4 | 最大120Hz | エントリーモデルより快適な動き。長時間の使用を求めている方に。 |
ここではGalaxy Tab S10 Liteの価格やスペックからライバルになる機種を紹介、比較していきます。
Xiaomi Pad 7
Xiaomi Pad 7はXiaomiが販売している11.2インチのタブレット。Snapdragon 7+ Gen 3を搭載したことにより、上位機種に迫る高い処理性能を持ちながら、価格を抑えた非常にバランスの良い1台です。
Galaxy Tab S10 Liteとは価格面では近いのでライバルですが、基本処理性能が違いすぎます。ですがGalaxy Tab S10 Liteには防滴のIP42とSペンがあります。このSペンは非常に優秀でハイエンドのGalaxy Tab S11と遜色ない書き心地です。iPadやXiaomiと違いSペンは、EMRペンになるので共用可能なので、ペンでも楽しみたいならGalaxy Tab S10 Liteもいい選択肢になると感じます。
Xiaomi Pad 7のレビュー記事を参考にしてください。
→Xiaomi Pad 7実機レビュー
Redmi Pad 2 Pro
Redmi Pad 2 ProはXiaomiが販売している12.4インチのタブレットです。Snapdragon 7s Gen 4を搭載したミドルスペックながら、価格をおさえた満足度の高い1台になっています。
性能面ではRedmi Pad 2 Proのほうがわずかに高いので、やはり決め手は「Sペンが使いたいか」になると思います。かなり快適なのでタブレットでいろいろ書いたりしてみたい方は試してみてはどうでしょうか。
Redmi Pad 2 Proのレビュー記事を参考にしてください。
→Redmi Pad 2 Pro実機レビュー
Galaxy Tab S10 Liteのメリット(良いところ)
- 防塵防滴IP42
- Sペンが付属している
- GPS搭載でカーナビにも使える
Galaxy Tab S10 Liteのメリットをそれぞれ解説していきます。
防塵防滴IP42
この規格の数値は高くはありませんが、タブレットでこのような規格を取得しているものは少ないです。防水というほどではありませんが、防滴程度の性能は有しているので、もしものときの安心感になっています。
Sペンが付属している
GalaxyのSシリーズにはSペンが付属しています。このSペンはハイエンドのS11と似た書き心地です。ペンはEMRペンなら市販品を使うことも可能なので、STAEDTLER(ステッドラー)やLAMYなどの有名なものも選べるようになります。
Galaxyはこの構造のペンなので、今後機種変更でGalaxyの違うSシリーズにしても、お気に入りのペンは使い続けられるのは大きなメリットです。
GPS搭載でカーナビにも使える
Galaxy Tab S10 LiteはGPSの機能があるのでカーナビとして使うことは可能です。GPSの機能があるということは位置情報が必要なゲームなども楽しむことができるようになっています。GPSがないタブレットも多く、GPS機能があるタブレットを探している方もいるのではないでしょうか。
Galaxy Tab S10 Liteのデメリット(悪いところ)
- ペンが不要な方には余分な出費
- 充電器が同梱されていない
Galaxy Tab S10 Liteのデメリットをそれぞれ解説していきます。
ペンが不要な方には余分な出費
メリットの逆になりますが、ペンが不要な方にはペンの価格が上乗せされている状況になります。このデメリットが気になるのなら、ライバルの解説のライバルを調べてみてください。
充電器が同梱されていない
充電器は持っていない方もいるでしょうし、同梱していてもいいのではないかと感じます。ケーブルが同梱されているだけに、充電器も付属してほしかったところです。
画面割れのリスク
タブレットはディスプレイを破損したときの修理費が高額になりがちです。公式の『Galaxy Care』は安心ですが、中古は不可や購入後30日以内の加入など条件が多くあります。
もし加入しそびれたり、安い補償でいいというならモバイル保険があります。月700円で3台まで補償されるので、もしもの不注意で悲しい思いをしたくないためにも入っておくと安心です。
お持ちのスマホもセットで登録可能!
まとめ|Sペンを使うなら「買い」
Galaxy Tab S10 Liteは、良くも悪くも「Sペンを使うかどうか」で評価が完全に決まる端末です。
コスパ重視でゲームもサクサク動くタブレットを求めているなら、Galaxy Tab S10 Liteは少し物足りなく感じるでしょう。原神のような重い3Dゲームを快適に遊びたい方はXiaomi Pad 7、ペンを全く使う予定がない方は、Redmi Pad 2 Proを選んだほうが幸せになる可能性は高いです。
しかし、「書くこと」に関してSペンの書き心地は素晴らしく、この体験がこの価格帯で手に入るのは唯一無二の魅力です。メモやノート的な「書く」作業を重視する方、あるいは防滴やGPSといった実用機能を求める方にとっては、ライバル機を出し抜いて「最高の一台」になり得ます。「万能な優等生」ではありませんが、用途が合致すれば価格以上の満足感を与えてくれる一台です。


Redmi Pad 2 Pro