PR

Poco Padは、12.1インチ・解像度2560×1600の高精細ディスプレイを備えたミドルスペックのAndroidタブレットです。
特徴は、Snapdragon 7s Gen 2を搭載したことでミドルスペックとしては十分な処理性能がありながら、Amazonなどでセールの対象になることも多く、かなりお手頃な価格になっています。
とはいえセールが多いタブレットと聞くと「安物買いの銭失いになるのでは?」と考える方は多いのではないでしょうか。
価格が安いと中途半端な性能で心配されるかもしれませんが「リフレッシュレート120Hz」「33Wの急速充電」「10,000mAhの大容量バッテリー」といった、性能面や機能面において普段使いでは不満はほぼありません。苦手なことは性能的に「原神などの重量級のゲーム」が苦手といった印象です。
この記事では、Poco Padを実際に購入し機能や操作感を検証。スペック表では見えにくい、体感できる性能や操作感を解説します。コストパフォーマンスに優れたandroidタブレットを探している方は、ぜひチェックしてください。
他にもXaomiのコスパに優れたタブレットをレビューしていますので参考にしてください。
■ Redmi Pad 2のレビュー記事はこちら
→Xiaomi Redmi Pad 2 実機レビュー
■ Xiaomi Pad 7のレビュー記事はこちら
→Xiaomi Pad 7実機レビュー

Poco Padのスペック
メーカー | Xiaomi |
本体サイズ(mm) 重量 | 280.00×181.85×7.52 571g |
ディスプレイ | 11インチ 2560×1600 249ppi |
リフレッシュレート | 最大120Hz |
SoC | Snapdragon® 7s Gen 2 モバイルプラットフォーム |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 256GB |
SDカード | 最大1.5TB |
バッテリー | 10,000mAh |
OS | Xiaomi HyperOS (Androidベース) |
カメラ | リア 8MP フロント 8MP |
ネットワーク | なし |
Wi-Fi | 2.4 GHz/5 GHz |
Widevine | L1 (Netflix L1) |
GPS | 不明 |
インターフェイス | USB-C 3.5 mm ヘッドホンジャック |
その他 | 33W急速充電に対応 クアッドスピーカー Dolby Atmos®に対応 |
Poco Padの外観、同梱物レビュー
外観などのレビューをしていきます。
特に同梱物は公式に載ってないことも多いので参考にしてください。
外観
外観、重量を画像付きで紹介していきます。
ボタン配置、ボタンの大きさなど、いろいろ好みもあると思うので、参考にしてください。
正面・背面

画面は12インチと大きく、インカメラは横持ちのときに中央上部に配置。ベゼルも太くなく12.1インチの大画面を楽しめる作りになっています。

背面のアウトカメラは少し大きめのデザインになっており、塗装もきれいです。
背面の素材は軽く叩くと、Xaomi Pad 7と違いRedmi Pad 2と似た音なのでRedmi Pad 2と同じ素材の可能性があります。最近は素材がわかりにくいですが、樹脂の可能性が考えられます。
側面

Xiaomiのタブレット共通の配置(電源:左側面、ボリューム:上側面)になっています。上側面にはSDカードスロットがあり、ストレージの容量が足りなくなっても安心です。さらに、右側面にはイヤホンジャックがあり有線イヤホンを使いたい方には嬉しい仕様になっています。
気になったポイントとしては、Poco Padのボタンは今までのXaomiのタブレットと材質やサイズが違い、中でもとくに電源ボタンが多少小さく感じます。
重量

公称値は571gですが、実測値566gと公称値より軽い結果。
同等サイズのXaomi Pad 6s Proや11インチのXaomi Pad7の重量と比較した表は以下になります。
付属品

同梱されていた付属品について解説していきます。
付属品・同梱充電器

説明書、充電器、タイプA to Cのケーブルが入っていました。

充電器は専用品となっており、33Wの非常に速い充電ができるようになっています。
汎用充電器での充電性能や充電時間については、「充電性能テスト・充電時間テスト」の項にて計測結果を載せましたので参考にしてください。
フィルムチェック
フィルムは最初から貼り付けてありません。Xiaomiのタブレットはいつも貼り付けていないので、フィルムが必要なら別途購入をしておくと良いでしょう。

Poco Padの性能レビュー
ディスプレイ品質 | 2560×1600 |
リフレッシュレート | 最大120Hz |
AnTuTuベンチマーク | 597,861 |
PCMark for Android | 12,624 |
Geekbench6 | シングル 1,035 マルチ 3,027 |
AnTuTuストレージテスト | 109,717 |
ブラウジング | 快適 |
バッテリー性能 | 最低輝度 15時間16分 最高輝度 4時間16分 |
充電性能 (UGREEN100W充電器使用時) | 27.78W |
音量・音質 | クアッドスピーカー |
Amazon販売ページ | 詳細を見る |
ディスプレイ解像度

2560×1600のディスプレイを採用しています。ディスプレイには十分な明るさがあり、暗い部屋では眩しくないように明るさを十分下げることも可能。上位機種のXaomi Pad 7と比較しても色合いが極端におかしくないのが確認できます。

エントリーモデルのRedmi Pad 2と比較すると、ベゼルの太さの差がわずかに確認できます。
リフレッシュレート

リフレッシュレートは最大120Hzです。Xaomiのタブレットは144Hzのものが多いのですが、120Hzでも十分快適な操作ができます。
リフレッシュレートの解説はこちら
→【初心者向け】タブレット端末のリフレッシュレートを簡単に解説!
SoC性能・ベンチマークテスト
このテストでは、SoC(システム・オン・チップ)の性能を評価します。SoCはタブレットやスマートフォンの脳のようなもので、CPU(中央処理装置)、GPU(グラフィックス処理装置)、メモリ、通信機能などを一つのチップに統合したものです。この一つのチップが、デバイスのスピードや効率、消費電力を大きく左右します。
SoCの解説記事はこちら
→SoCとは?タブレットとスマートフォンの性能を支えるチップを解説!

SoCはSnapdragon 7s Gen 2を採用しており、各種ベンチマークの結果は上記の結果になりました。
ベンチマークの結果はハイエンドほどではないですが、普段使いには十分すぎるスコアになっています。このスコアはバージョンが違うので一概に比較はできませんが、Xiaomi Pad6やXiaomi Pad5より低くRedmi Pad 2より高いという、本当に中間のスコアになっています。
以下に比較として近い性能の機種のベンチマークを掲載します。
機種名(SoC) | AnTuTu | PCMark | Geek6 |
POCO Pad (Snapdragon7s gen2) | 597,861 (V10.5.2) | 12,624 | シングル 1,035 マルチ 3,027 |
Redmi Pad 2 (Helio G100-Ultra) | 393,612 (V10.5.1) | 9,680 | シングル 723 マルチ 1,853 |
Xiaomi pad6 (Snapdragon870) | 855,141 (V10.0.6) | 13,774 | シングル 1,304 マルチ 3,422 |
実際の操作感は「ブラウジングレビュー」や「ゲームテスト」のセクションで解説しています。
ストレージテスト
このテストでは、AnTuTu benchmarkのアプリのテストにある、ストレージテストの機能を使って性能を評価します。
ストレージの性能を3つのテストで測定
Sequence Read:連続したデータを読み込む速度を測定します。
Sequence Write:連続したデータを書き込む速度を測定します。
Random Access:ランダムな場所からデータを読み取る速度を測定します。

非常に高いスコアとなりました。過去のスコアも以下に掲載します。
機種名 | スコア | Sequence Read | Sequence Write | RandomAccess |
POCO Pad | 109,717 | 910.0MB/s | 898.7MB/s | 744.0MB/s 856.0MB/s |
Redmi Pad 2 | 48,184 | 993.3MB/s | 510.3MB/s | 328.0MB/s 288.0MB/s |
Xiaomi Pad 7 | 110,994 | 1240.7MB/s | 239.3MB/s | 752.0MB/s 632.0MB/s |
このスコアは高いほど優秀ですが、低くても普段使いで体感しにくいところになりますので、あまり気にしないでもいいところになります。
ブラウジングレビュー
Chromeのアプリで操作感、表示速度などのレビューをします。

12.1インチの大きくきれいな画面、そして120Hzのリフレッシュレートもありブラウジングにおいて、不満は一切感じない性能。画面を縦持ちと横持ちの切り替えはスムーズで、快適なブラウジングができます。
ブラウジングの用途においては、先ほどのベンチマークテストのスコアが597,861点でしたが、スコアの通りの快適さと言っても差し支えがありません。
リフレッシュレートの解説はこちら
→【初心者向け】タブレット端末のリフレッシュレートを簡単に解説!
バッテリー耐久テスト
PCMark for Androidというアプリを使い、100%→20%になるまでの時間を最高輝度と最低輝度で計測します。
Poco PadはミドルスペックのSoCであるSnapdragon 7s Gen2と、10,000mAhという大容量バッテリーの組み合わせになるので、非常に期待できます。

機種名 | 最低輝度 | 最高輝度 |
POCO Pad | 15時間6分 | 4時間16分 |
Xiaomi Pad 6s Pro | 15時間21分 | 5時間6分 |
Xiaomi Pad 7 | 13時間22分 | 4時間52分 |
結果としては大画面なりの結果。やや最高輝度の時間が短くなっていますが、購入して余りたっていないのでバッテリーが最適化されていない可能性が考えられます。
しかし、このPoco Padは待機中の電池持ちが非常に優秀です。2週間以上放置していても、電池が半分程度は残っているという驚異の電池持ちになっています。
充電性能テスト・充電時間テスト
AnuTuベンチマークアプリで計測。
専用品より市販されている汎用品での結果が気になりますので、UGREEN100Wモバイルバッテリー+UGREEN100Wケーブルを使用して計測します。
充電性能テスト

同梱品ではない100Wのモバイルバッテリーを使用した場合なのですが、計測してみると27Wの結果が出ました。同梱品ほどでなくても十分な速度なので、汎用品でもいいのではないかと思えます。
充電時間テスト

1%→100%では134分かかりました。汎用品での結果ですが、10,000mAものバッテリー容量を充電するのは、それなりにかかってしまうのは仕方ないことだと思います。
参考に同じくらいの画面サイズのXiaomi Pad 6s Proは、9%→100%で107分でしたので参考にしてください。
Widevineチェック
WidevineはDRM InfoとNetflixの再生管理画面でチェックをします。
DRM InfoのSecurity LevelがL1、Netflixのデジタル著作権管理でもWidevine L1となっています。これならアマゾンプライムビデオやNetflixで高画質視聴が可能です。
YouTube | 高画質 |
アマゾンプライムビデオ | 高画質 |
Netflix | 高画質 |
再生品質をまとめると、上記の表の結果になりました。
Netflixの高画質にまで対応しているので、スマホなどのようにあたり前に高画質再生できるので安心です。
最近はWidevine L3のタブレットは珍しくなっていますが、今でもまれに見かけます。レビューしている範囲ではXiaomiのタブレットは、全てWidevine L1なので安心です。
- Widevine L1とL3の違い
- Widevine L1に対応しているとNetflix等、特定の動画配信サービスで高画質(HD)再生ができ、Widevine L3に対応しているとそれらの動画配信サービスで低画質(SD)再生しかできません。
YouTubeはWidevine L3でも高画質(HD)再生が可能です。
Widevineの概念について詳しくはこちら。
→【初心者向け】Widevineを簡単に解説!
タブレット、外で使ってる?
外出先でタブレットを使うなら、モバイルルーターがあると便利です。
中でも「楽天モバイル」は、使った分だけ支払う料金プランと本体1円キャンペーンが魅力 。気軽に始められるので、初めての一台におすすめです。
詳しくは以下の実機レビューをご覧ください。
→ Rakuten WiFi Pocket Platinumの実機レビューはこちら
本体1円!事務手数料0円!

Poco Padのゲームテスト

雀魂のテストになります。Snapdragon 7s Gen2では各ゲームがどの程度動くのかが気になります。
雀魂
雀魂はエントリークラスのモデルでもかなり快適に動くので、Poco Padのスペックなら十分快適に動きます。この大画面で麻雀が遊べるのはリアルで楽しいです。
原神

デフォルトの設定画面は「低」です。

デフォルトのフレームレートは30fpsですが、快適な動きのために60fpsに上げました。たまにカクつきもあり、背面のSoCのある付近はほんのり温かく感じます。画質を犠牲にすれば、60fpsでもそこそこ遊ぶことはできますが、「原神」のために購入というのは現実的ではない操作感です。
「原神」のように重たいタイトルをプレイしたいのなら、もっと上の性能のSoCを搭載している機種にするとゲームも楽しめます。
Poco Padのライバル比較
ここではPoco Padの価格やスペックからライバルになる機種を紹介、比較します。Poco Padの価格帯、性能ではライバルは非常に少ないです。
Xiaomi Pad 7
Xiaomi Pad 7は11インチタブレットになるので、Poco Padと比較して多少小さいタブレットになります。しかし、11インチのタブレットはタブレット市場でもっとも数の多い一般的なサイズです。
カメラ性能やチップなどの違いがあり、ハイエンドに近い性能となっています。原神も十分楽しめる性能ですので、「Poco Padがゲームをもっと楽しめたら」と感じるなら、いい選択肢になるかもと思います。Xiaomi Pad 7はPocoPadと同様に、Amazonや楽天市場でのセールも多く、比較検討してはいかがでしょうか。
Xiaomi Pad 7のレビュー記事を参考にしてください。
→Xiaomi Pad 7実機レビュー
Xiaomi Pad 6s Pro
Poco Padと同じように12インチクラスのタブレットです。Xiaomi Pad 6s ProはPoco Padと比べて上位の性能となっており、ハイエンドに近い性能となっています。
すでに公式やAmazon、楽天市場では新品はなく終売となっているようです。コスパのいい12インチタブレットというのは少なく、中古市場で見つけたら、価格や状態によりますが検討してもいいかと考えます
Xiaomi Pad 6s Proのレビュー記事を参考にしてください。
→Xiaomi Pad 6s Pro実機レビュー
Poco Padのメリット(良いところ)
- Snapdragon 7s Gen2の採用
- SDカードが使える
- 汎用充電器でも充分に早い充電速度
Poco Padのメリットをそれぞれ解説していきます。
Snapdragon 7s Gen2の採用
Xaomiのタブレットでは、このクラスの性能のタブレットがありませんでした。しかし、このPOCO Padが入ることによってXaomiはエントリーモデルからハイエンドまで網羅した布陣になりました。
エントリーモデルでは満足できない方が、このSnapdragon 7s Gen2のおかげで「安いのに機能十分でちょうどいい」という性能になっています。
SDカードが使える
SDカードが使えるタブレットはエントリーモデルが多いのですが、このPOCO PadはミドルスクラスなのにSDカードが使用できます。
このおかげでストレージが256GBモデルしかありませんが、容量に困ることはほぼないのではないでしょうか。
汎用充電器でも充分に早い充電速度
非常に地味ですが汎用の充電器で充電を試しましたが27Wを超える充電速度を記録。同梱されている充電器は33Wのものが付属しています。しかし常にその充電器のそばに居るわけではないので、汎用の充電器でもこれだけの速度が出るというのは大変素晴らしい性能です。

Poco Padのデメリット(悪いところ)
- ライバルが少なく比較検討しにくい
Poco Padのデメリットをそれぞれ解説していきます。
ライバルが少なく比較検討しにくい
POCO Padの価格帯はありますが、性能を張り合うライバルというものがありません。価格以上の性能ですが、納得のいかないところがあるなら、どうしても上位機種にならざるをえないです。
まとめ|Poco Padは「ちょうどいい」ミドルタブレット
Poco Padは「Snapdragon 7s Gen 2」を搭載した、バランスの良いミドルクラスのタブレットです 。
ブラウジングや動画鑑賞といった普段使いは12.1インチの大画面で非常に快適 。一部の重いゲームを除けば、多くの用途で満足できる性能を持っています 。さらに、SDカード対応や汎用充電器での高速充電など、日常での使い勝手も良好です 。
「高性能は不要だけど、安いモデルでは物足りない」という方に最適な、「ちょうどいい」一台と言えるでしょう 。
他にもXaomiのコスパに優れたタブレットをレビューしていますので参考にしてください。
■ Redmi Pad 2のレビュー記事はこちら
→Xiaomi Redmi Pad 2 実機レビュー
■ Xiaomi Pad 7のレビュー記事はこちら
→Xiaomi Pad 7実機レビュー
